X線(レントゲン)検査
X線の物質を通り抜ける力を利用して人体に照射後、透過したX線を画像化して観測する検査です。切らずに体内の病気や怪我を発見することができ、低侵襲で高い診断価値を得ることができます。
一般的な検査による被ばくは、通常問題とならない程度なので少ない被ばくというデメリットに対して上記のような得られるメリットが遥かに大きくなります。
レントゲン検査を受ける際の注意点
・予約制で行っています。基本的には、事前に診察を受けていただき、ご予約をおとりいたしますが、前もってお電話での予約も可能です。
・上下分かれた服装でご来院ください。
検査の流れ
【検査室】
step1
目的とする部位に金属・プラスチック・貼り薬などがあれば更衣をしていただきます。
例)胸部レントゲンの場合:上半身、肌着1枚になっていただきます。
step2
検査台の前に立ちます。目的部位を画像におさめる為に位置合わせとしてスタッフが身体に触れることがあります。
step3
位置合わせ後に身体の動きと息を止めてX線を照射して終了です。痛みはありません。
step4
検査時間は約5分程度です。
基本的に結果は当日お伝えします。
CT検査
X線とコンピューターを使って体の輪切り(横断面)の画像を作ります。普通のレントゲン検査より詳しくわかります。
・腹部CT 肝臓・腎臓・胆嚢・膵臓など、腹部の「がん」や「結石」などの病気を調べます。
・胸部CT 肺がん・肺炎・肺結核など、肺の病気を調べます。
・頭部CT 脳梗塞や脳出血など、頭の病気を調べます。
CT検査を受ける際の注意点
・予約制で行っています。
基本的には、事前に診察を受けていただき、ご予約をおとりいたしますが、前もってお電話での予約も可能です。
検査の流れ(腹部CT)
検査の注意点
検査前日
- 夕食は午後9時までに済ませてください。
- 普段から就寝前に薬を服用されてる方はいつものようにお飲みください。
検査当日
- 朝食は食べられません。コップ一杯程度(約180ml)のお水を起床時にお飲みください。
- 高血圧・心臓病などのお薬はいつものように飲んでください。
【検査室での流れ】
step1
腹部まわりに金属があれば更衣していただきます。
step2
CT装置のベッドに両手をあげた状態で仰向けに寝ます。
step3
機械からアナウンスで息を止める合図が流れてきます。それに従い動きと息を止めます。
step4
息止めの時間は15秒程度です。
step5
最後に息を楽にしてもらうアナウンスが流れますので、そこで検査終了になります。
step6
検査時間は約5~10分程度です。
基本的に結果は当日お伝えします。
検査の流れ(胸部CT)
【検査室での流れ】
step1
胸部まわりに金属があれば更衣していただきます。
step2
CT装置のベッドに両手をあげた状態で仰向けに寝ます。
step3
機械からアナウンスで息を止める合図が流れてきます。それに従い動きと息を止めます。
step4
息止めの時間は10秒程度です。
step5
最後に息を楽にしてもらうアナウンスが流れますので、そこで検査終了になります。
step6
検査時間は約5~10分程度です。
基本的に結果は当日お伝えします。
検査の流れ(頭部CT)
【検査室での流れ】
step1
頭部まわりに金属(メガネ・入れ歯・補聴器・アクセサリー等)があれば外していただきます。
step2
CT装置のベッドに仰向けに寝て、位置合わせをします。
step3
頭部CTは息止めはありませんが、動きによって画像がぶれないように数秒間体動停止していただきます。
step4
最後に息を楽にしてもらうアナウンスが流れますので、そこで検査終了になります。
step5
検査時間は約5~10分程度です。
基本的に結果は当日お伝えします。
マンモグラフィ検査
乳がんなどの検査に使う、乳房のレントゲン写真のことです。乳がん・良性腫瘍・石灰化などの乳房の病気を調べます。
他の検査では発見できない早期乳がんの診断に有効ですが、乳房超音波検査と併せて行うことでより正確な診断ができます。
マンモグラフィ検査を受ける際の注意点
・予約制で行っています。
基本的には、事前に診察を受けていただき、ご予約をおとりいたしますが、前もってお電話での予約も可能です。
検査の流れ
【検査室】
step1
上下分かれた服装でご来院ください。
step2
左右片方ずつ、乳房を挟んで圧迫して撮影します。
step3
乳房を圧迫するので多少痛みを伴うことがあります。生理後の乳房の柔らかい時期がおすすめです。
step4
検査時間は約10分程度です。
【結果説明】
基本的に結果は当日お伝えします。
大腸CT検査(バーチャル大腸内視鏡検査)
大腸CT検査(バーチャル大腸内視鏡検査)とは
○ 内視鏡を挿入しない大腸検査です。お尻から炭酸ガスを注入して大腸を膨ら ませ、新型のマルチスライスCTで大腸を撮影し、コンピュータ画像処理によ って大腸の立体画像を作成して診断する方法です。お腹がはっているような 感じはありますが、痛みはほとんどありません。撮影台に約15分程度横になり検査します。
✳ 他の大腸検査と同様に前処置を行う必要がありますが、少量のバリウムを 飲み残便を白く色付けするため、病変との識別が可能となり、大腸CT検査で は大腸内を完全にきれいにする必要はありません。
検査の目的
大腸の腫瘍性病変などを調べます。 大腸内視鏡の挿入が困難な方でも検査 が可能です。
【長所】
・短時間(約15分程度)の検査である
・内視鏡と比較して苦痛が少ない
・大腸内視鏡の挿入が困難な方でも検査が容易である
・他の大腸検査で問題となる合併症が極めて稀である
・立体的に観察できるため、内視鏡で見つけにくいひだの裏側の病変を見つけられる場合がある
・大腸以外の臓器の病変も見つけることができる場合がある
【短所】
・内視鏡と違い病変の色調や固さの情報が得られない
・細胞、組織検査及びその場で治療ができない
・医療被ばく(最低限で安全な被ばく)がある(妊娠中の方は検査できません)
・平坦な病変や5mm以下のポリープ様病変は内視鏡と比較して発見しにくい
大腸CT検査を受ける際の注意点
大腸CT検査は予約制です。検査ご希望の方は、まずは診察にお越しくださ い。
診察後に検査の予約や説明を行います。(外来の混み具合により、お待ちい ただくか、検査説明が後日になる場合があります) 内服中のお薬がある方はお薬手帳などお薬の内容がわかるもの、人間ドック や健診で引っかかった方はその検査結果一式を診察時にお持ち下さい。
✳バリウム検査でアレルギーが出たことがある方、ペースメーカー使用中の 方は必ず前もってお申し出ください。
✳検査中、体の向きを変えながら検査するため、体の向きによって痛みが出 たり、体の動きに制限がある場合はお知らせください。
検査の流れ
検査の注意点
検査前日まで
- 便秘の方は、検査1週間前から便秘を解消して下さい。(必要時追加で下剤を処方します)
- 検査前々日、就寝前に指定の下剤を服用してください。
検査前日
- お食事は、専用の検査食をお召し上がりください。昼食より食後少量のバリウムを飲みます。
- 夕食は、午後8時までに済ませるようにし、アルコール・乳製品以外の水分は十分に摂ってください。
- 就寝前に指定の下剤を服用してください。
- 普段内服されているお薬の服用は医師の指示に従ってください。
検査当日
- 朝食は6時までにお召し上がりください。食後少量のバリウムを飲みます。以後絶食になります。
- 普段内服されているお薬の服用は医師の指示に従ってください。
検査当日の流れ
step1
前処置
自宅またはクリニックで腸管洗浄剤(検査用の下剤)を服用し、大腸の中をきれいにします。
step2
検査準備
自宅で下剤服用された方は検査の30分前には来院下さい。検査着に着替えていただき、準備が整いましたらCT室にご案内いたします。
step3
検査
CT台に乗っていただき、肛門に細いチューブを挿入します。チューブから炭酸ガスを注入し、大腸を膨らませます。検査時は少しお腹が張った感じがありますが、炭酸ガスは腸管から速やかに吸収されるため、検査終了後のお腹の張り・腹痛はほとんどありません。仰向けとうつ伏せで2回撮影を行います。チューブを肛門から抜いて検査が終了します。 (検査時間15分程度)
step4
検査結果
結果説明は後日になりますので、約3週間後に聞きに来てください。