臨床諸検査ご案内

血液検査(腫瘍マーカー)

血液検査(腫瘍マーカー)とは

体の中にがんができると、血液や尿の中に増える物質があります。
これらの物質を腫瘍マーカーといい、血液や尿中にどの程度存在するかを調べることによって、がんの可能性を探ることができます。(血液検査にて調べます。)

しかし、PSA以外の腫瘍マーカーは早期がんで反応するものがほとんどなく、画像診断など他の検査と組み合わせて活用することが大切になります。

検査の目的

腫瘍マーカーはがんの発見のための手軽なスクリーニング検査として活用されます。 ただし、腫瘍マーカーには、早期がんでは反応の弱いものもあれば、がん以外の病気でも高値を示すものがあります。したがって、臓器ごとに強く反応するいくつかを組み合わせて検査し、がん診断のてがかりを得ます。

腫瘍マーカー(血液検査にて調べます)

1. PSA(基準値4.0ng/ml以下)
前立腺がんの早期発見に必要不可欠な検査です。
検査数値4〜10ng/mlで、早期前立腺がんを疑います。前立腺肥大、急性前立腺炎、急性尿閉塞でも高値を示す事があります。10ng/ml以上では前立腺がんの可能性が高いと判断し、検査します。

2. シフラ(基準値3.5ng/ml以下)
主に肺がん、特に扁平上皮がんを知る手がかりになります。
また、胃・大腸・膀胱・前立腺など、肺がん以外の臓器腫瘍や肺炎、胃潰瘍などの疾患でも陽性を示すことがあります。

3. CA19-9(基準値37U/ml以下)
主に消化管・膵臓・胆嚢や胆管あるいは卵巣のがんが疑われます。
急・慢性膵炎、胆石症、胆管炎、気管支拡張症、肝硬変などの疾患でも高値を示す事があります。

4. CEA(基準値5.0ng/ml以下)
主に大腸をはじめとする消化管にみられるがんが疑われます。
肺がん、腎がん、子宮がん、乳がん、甲状腺がんなどでも高値を示します。また、肝硬変などの疾患あるいは喫煙でも高値を示すことがあります。

5. AFP(基準値10.0ng/ml以下)
主に肝がんが疑われます。
肝細胞がんで高値を示し、他の臓器(胆嚢・胆管・胃・膵臓・大腸・肺・腎臓)のがんや、慢性肝炎、肝硬変などの疾患でも高値を示すことがあります。

6. CA125(基準値35U/ml以下)
卵巣がん患者の血清中に高濃度に存在します。
卵巣がんや子宮がんの他、子宮内膜症、卵巣チョコレート嚢胞などでも血中濃度の上昇がみられ、妊娠時や月経期に一過性に上昇することもあります。

7. PIVKA-Ⅱ(基準値40mAU/ml以下)
肝臓系のがんを知る手がかりとなります。
また、肝硬変や慢性肝疾患などでも陽性を示すことがあります。AFPと組み合わせての検査が望ましいと思われます。

8. エラスターゼ(基準値400ng/dl以下)
主に膵臓がんを知る手がかりとなります。
急性・慢性膵炎でも高率に陽性を示します。CA19-9と組み合わせての検査が望ましいと思われます。

血液検査(アミノインデックス)

  • 血液検査(アミノインデックス)とは

アミノインデックスとは血液中のアミノ酸濃度を測定し、健康状態やさまざまな病気の可能性を明らかにする技術を活用した解析サービスです。
現在は、がんであるリスク(可能性)を評価する、「アミノインデックスがんリスクスクリーニング(AICS)」検査が可能となりました。
アミノインデックスがんリスクスクリーニングとは、血液中のアミノ酸濃度を測定し、健康な人とがんである人のアミノ酸濃度のバランスの違いを統計的に解析することで、がんであるリスク(可能性)を評価する検査です。

男性AICS[5種] 胃がん、肺がん、大腸がん、膵臓がん、前立腺がん
女性AICS[6種] 胃がん、肺がん、大腸がん、膵臓がん、乳がん、子宮がん・卵巣がん

子宮がん・卵巣がんは、子宮頸がん・子宮体がん・卵巣がんを対象としています。
いずれかのがんであるリスクについて評価することができますが、それぞれのがんのリスクについて区別することはできません。

*受診前の注意点

  • 予約制(月~金)
  • 検査前8時間以内に、水以外(食事、サプリメント等)は摂らないで、午前中に採血してください。
  • 検査時に妊娠されている方、授乳中の方、がん患者(治療中を含む)の方、先天性代謝異常の方、透析患者の方は、AICS値に影響がありますので検査は受けられません。
  • 受診対象年齢女性は20歳〜90歳(子宮がん・卵巣がんは80歳まで)、男性は25歳〜90歳(前立腺がんは40歳以上)です。

血液検査(LOXインデックス)

  • 血液検査(LOXインデックス)とは

LOX-indexとは、脳梗塞・心筋梗塞発症リスクを評価する最新の指標です。LOX-indexは、血液中の変性LDLと血中に放出されるsLOX-1(soluble LOX-1)から測定し算出する指標で、血管壁の硬化状況・硬化リスクを把握することが可能です。LOX-index値が高いと脳梗塞発症率で約3倍、心血管疾患発症率で約2倍となります。これら2つの疾患の発症リスク評価検査としては、唯一の検査です。

動脈硬化に起因する疾患は、発症までこれといった症状が出ない事が予防及び治療を遅らせる原因となっていましたが、LOX-indexは、動脈硬化の状態を数値化する事で、予防への意識付け、発症リスクの予測という点で、予防医療の進展に有効であると考えられます。

*受診前の注意点

  • 予約制(月~金)
  • 検査時に妊娠されている方、授乳中の方、出産後3ヶ月以内の方、風邪をひいている方、抜歯や最近怪我(創傷)をされた方、炎症を起こしている方、間接リウマチの方はsLOX値に影響がありますので検査は受けられません。
ページの先頭に戻る